秘密

28/56
前へ
/411ページ
次へ
今の俺の気持ちは全部伝えた。 …剣吾はどう思ったかな。 互いに言葉を発さず、視線を下に落としていた。 暫くそうしていたら、正面から「ふーっ」と深く息を吐く声と、僅かに動いた気配がして顔を上げた。 すると剣吾は両手を後ろに付いて体重を後方に傾け、大きくのけ反って天井を仰ぎ見て―… 「あ―…やっぱダメかぁ。」 と呟いた。
/411ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2659人が本棚に入れています
本棚に追加