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俺がそう言うと少しビックリな顔をして、すぐに表情を綻ばせた。
…ダメだ、剣吾が犬にしか見えないという病に冒されてしまったんだがどうしよう。
「別にいいけど…あ、先にぎゅってしていい?」
「?そんなの確認取らなくても全然オッケーだ。」
つーか、何を今更。
とか思っていたら、目の前で盛大な溜め息をつかれた。
「唯人…俺の気持ち、もう忘れたとか言わないよね?」
「当たり前だろ。」
「あぁ―…もうやだ、この鈍感。」
両手で顔を覆って泣き真似する剣吾(というか、本気の悲壮感が漂っている)。
くそ、何が言いたいんだよ。
鈍感ってなんだ、ハッキリ言え。
10字で簡潔に述べられたら、明日のおやつはビーフジャーキーだ。
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