秘密

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剣吾が今でも俺の事を好きでいてくれるのは分かった…けど。 「ここまで言っても分かんない?」 「分かんない。」 何なんだよ、さっきから遠回しな言い方ばっかりして… 「言いたい事あるならハッキリ―…ぅわっ!!?」 言い終わらない内に強く腕を引かれ、ポスンと剣吾の腕の中に納まった。 「はぁ…だったら言うけどさ。」 「んっ…ちょ、耳元でしゃべるな!溜め息つくな!」 耳に息がかかってゾワゾワする。 思わず体をピクリと跳ねさせると、耳元で剣吾がニヤリと笑った気配がした。
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