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火照った熱は一向に引かず、俺は顔を上げられないでいる。
今日みたいな大人(?)なスキンシップや告白を毎日されようものなら―…間違いなく俺の心臓は破裂する。
今まではそういう対象として見てなかった(というより恋愛すらしていない)から、意識し出すと無意識に頬が赤くなる。
こんな調子なら、いつか剣吾を恋愛感情で好きになる日が来るんじゃないか?とか思う自分がいて怖い。
剣吾の本気、恐るべし…
なんか負けた気になってムカついたので、軽く胸を叩いてやったら「いい具合に意識しちゃってるね」なんて言われて余計に腹が立った。
そんな俺の事なんてお見通しというように、クスリと笑いを零した剣吾に優しく頭を撫でられる。
もう片方の手でトン、トンと背中を叩かれる。
優しく穏やかなリズムに身を預けると、次第に高まった気持ちが静かに凪いでゆく。
「は―…」
「ん、落ち着いた?」
「うん。本当、なんでそんなに俺の扱い上手んだ…」
そう呟けば、「そんなの決まってるでしょ。」って優しい声が降って来る。
「俺が、それだけ唯人を愛してるってことだよ」
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