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うん、360°どころか540°いったんじゃねーかな、コレ。一周半なんか余裕で回っとるわ!
「あ―…久々の唯人の匂い。」
「ちょ、首元スンスンすんなって!」
マジで犬かコイツは。
「だって唯人、急に俺の前から消えたし。」
「うっ…」
それを言われると何も返せない訳で。
「ずーっとお預け食らってたんだよ?少しは大人しく留守番してた犬に、ご褒美くれてもいいんじゃない?」
そう言ってニッコリ微笑む剣吾。
あれ、コイツ今自分で自分が犬だって認めたぞ。
「…それに関しては本当悪いと思ってる。」
「うん。こればっかりはガチで反省よろしく。」
ニッコリ笑う剣吾の背後に黒いオーラが渦巻いてる…
何ていうかこう…効果音で表現するなら「ズゴゴゴゴゴゴッ」ってなカンジで。
まぁそれだけ余計な心配や不安を与えてしまったという事なんだけど。
「ごめんな…」
「……頭、撫でてくれたら許す。」
「!…ふはっ。うん、ありがと。」
笑って頭を撫でれば、嬉しそうに目を細める。
「あ、それと。」
「ん?」
「理由…ちゃんと教えてよ。俺は全部話した。
次は、唯人が話す番だよ。」
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