君の知らない過去

18/51
前へ
/411ページ
次へ
プルプルしそうな腕に耐えていると突然剣吾が笑いだして、 「ふははははっ。 ちょ、唯人!くすぐったいよ! だからさ、唯人。 もっとちゃんと、ぎゅってして。」 そう言って剣吾が抱きしめる力を強めた。 俺も少し、腕に力を入れた。 腕全体が、ピッタリ剣吾の背中にくっついた。 「もーっと。もっと強く。」 いいのかな?痛くない? あわあわしながら、さっきより強く抱きしめる。 「もっとだよ、唯人。 痛くてちょっと苦しいくらい、いっぱいぎゅってして。 そしたらきっと、ビックリするぐらい幸せになるから!」
/411ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2658人が本棚に入れています
本棚に追加