期待と現実

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やっと解放されたと思ったら… さっきから何なのさ? いい加減疲れてきたんだけど。 「おかえり、姫。」 女なら骨抜きにされそうな程に甘い声。 だが残念。 男の俺には効きません! だから早く離して。 ふっと離れて180°回転。 再びカラフルズと向き合う。 「可愛い姫を気に入ったようだね、お前ら。」 さっきから姫って俺の事? だったら女みたいで嫌だ!! 俺は「姫川」だっ! 「打ち解けたところで自己紹介といこうか。」 先生が床に座り込み、俺を股の間に引っ張った。 するとカラフルズもその場に座り込む。 すっぽり先生の中に収まった俺。 …抵抗する気力が尽きました… 先生が「んじゃー、お前から」と言って千紘を指さす。 …え、どーしたの。 千紘がすごい形相で先生を睨んでんだけど…
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