2656人が本棚に入れています
本棚に追加
/411ページ
家にいる間、ピリピリと神経を尖らせる時間が増えた。
風なんかで小さな物音がすれば、過剰な程ビクリと体が跳ねる。
時間が経つにつれて、ストレスは募るばかり。
それでも誰にも相談しなかったのは、やぱり両親の迷惑になりたくないから。
もし事が大きくなって近所の人達に知られたら、「子どもを家に1人にするから泥棒にも目をつけられるのだ」と、きっとまた両親が悪く言われるのが目に見えていた。
そんな色んな思いや考えに雁字搦めになって、俺は行動を起こせずにいた。
最初のコメントを投稿しよう!