最後の日へのカウントダウン

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今回も剣吾が俺の変化を目ざとく察知し、何があったのか話せと詰め寄られ… いつもなら白状してしまうけれど、今回は事が事なだけに言えなかった。 唯でさえ心配性で、いつも迷惑かけてるのに。 『泥棒が来たかも』なんて言った日には即警察に通報されて、犯人が捕まるまで 家に帰してもらえなくなるよ、絶対。 そんなのぜーったいダメ。 これ以上綾香さんのお世話になるわけにもいかないし! だから「大切な絵を無くしてしまって、探しても見つからないんだ」とだけ伝えた。 100%嘘だったらすぐに見破られてたけど、事実の一部を語っただけだから納得してくれたみたい。 「明日いっしょに探そう」と俺を安心させるように微笑んで、優しく頭を撫でてくれた。
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