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誰かから向けられる、暗い視線や冷たい言葉には慣れてしまった。
いつものように気付いていないフリをして、ボーっと思考を他へ飛ばせばいい。
そうやって、自分を守ってきた。
だから今日だって、別の事を考えて意識を他所へと逸らそうとした―…けれど。
『剣吾くんは中学生だったかしら?』
『そうよ、確か3年生だったんじゃないかしら。』
不意に届いた『剣吾』の名前…
(なんで…俺じゃないのか?)
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