好物が招いた危機

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背中はピッタリ颯にくっついていて、これ以上は下がれない。 完全に逃げ場を失った俺。 「ふふ。何で逃げるの?」 いや、普通逃げるでしょ。 そんな笑顔で至近距離まで近づいて来られると怖い… 「はいっ!姫ちゃん確保~☆」 「ぅおっ!」 千紘が俺に抱きついてきた。 「パンくれるって言ったじゃん。」 「言ったよ。だから千切んの待ってて!」 マジ何なの!? 「僕、こっちのが食べたいなぁ♪」 ペロッ 「…へ?」 千紘に口の横を舐められた。 未だ目の前にある千紘の顔。 「うーん…やっぱり甘いなぁ。でも姫ちゃんのだから美味しいよぉ♪」ニコ はははははは。 いやいや、意味分かりませんから。 ヤベー、俺今絶賛パニック中ー☆
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