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■洸side
「ん……え、どういう状況？」
いつもは目覚めの悪い俺。
だが今は一気に目が覚めた。
「何で目の前に唯人がいんの？」
俺の寝ていたベッドにもたれて気持ち良さそうに眠る唯人。
俺の頭の位置で眠っていたらしく、目覚めると唯人の顔が俺の視界を占領していた。
「…」
取り合えず、起こさないように立ち上がる。
床で寝てたら風邪引くよな…？
そーっと唯人を抱えてソファに寝かせる。
「ふぅっ、」
相変わらず軽い。
が、起こさないようにと細心の注意を払ったおかげで気疲れしてしまった。
ドカッと床に座り込み、何となく唯人の寝顔を見る。
小さな顔に長いまつ毛。
シミ一つない白い肌にピンクの唇。
あー、何だろうコレ。
コイツ男のくせに可愛い…
そっと唯人の茶色い髪に触れてば、驚くほどに細くて柔らかい。
スルスルと指の間を流れ落ちていく感触がクセになり、ずっと髪をイジッていたくなる。
「…染めてねーんだな。」
手を下に滑らせて頬に触れた瞬間―…
「ん、」
「!!」
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