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■唯人side
額に只ならぬ衝撃を感じて飛び起きた。
目の前には笑いを必死で堪えつつも、フルフルと肩を震わせている洸…
ふと違和感を感じて右手を見ると、
「あれ、何で洸と手繋いでんだ?」
「アホ。お前が寝ぼけて勝手に掴んできたんだよ。」
え、マジで?
「まったく…ヘタに動けねーし、いい迷惑だ。」
フンッと顔を背ける洸。
「うー、ゴメン。」
うん、でもさ。
嫌なら振りほどけば良かったじゃん。
そうしなかった洸の優しさに頬が緩む。
「な、なにニヤついてんだよ気持ち悪い…」
「失礼な!…でも、ありがと!おかげで良く眠れたよ。」
「ったく…どんだけ寝りゃ気が済むんだよ。」
「え?」
洸が携帯を少しイジって、画面を俺に見せた。
そこに写っていたのは―…
…机に伏せて眠る俺の写真。
「えっちょ、何でそんな写真を!?」
何で洸が持ってんだよっ!!
「千紘が送って来たんだよ。」
「な、アイツ…」
「ちなみに俺ら全員に一斉送信されてたぞ。」
NO~~~~~~~~~ッ!!!!
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