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あの野郎…
明日覚えてろよ。
「ま、いいじゃねぇか。減るモンじゃねーし。」
いや良くない。
断じて良くない!!
「恥ずかしいから消せっ。」
洸の手から携帯を奪おうとするが、あっさりかわされる。
うぅっ、宙を切る手が切ない…
「誰が消すか。もったいない。」
何がどうもったいないのか理解できません。
「何なら俺ら全員の待ち受けにしててやろうか?」
ニヤッと意地悪な笑みを浮かべる洸。
ああ…
さっきの清らかな寝顔だった洸は一体どこへ…
「くっそー。こんな事なら俺も洸の寝顔撮っとけば良かった。」
俺の呟きに洸がピシッと硬直した。
「ん、洸?」
「…お前、俺の寝顔見たのか。」
え、今頃?
「洸が寝てる間に横で寝たんだから当たり前じゃん。」
「…っ!!」
明らかに顔が引きつる洸。
「忘れろ。今すぐ忘れろ。」
「え、嫌だよ。それに少し幼い感じで可愛い顔してたぞ?」
ガチで動揺しまくりな洸に笑顔で返すと―…
チーン。
洸が床に倒れ込んで動かなくなりました。
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