2653人が本棚に入れています
本棚に追加
/411ページ
仲間想いで、不器用だけど優しい洸。
仲間に呼び捨てやタメ口を許すのは、壁を無くして近くにいたいから。
ダルそうにソファーに腰掛けていても、騒いでいるメンバーをよく見てる。
俺が生意気言っても本気で怒らなかったし、眠ってる間ずっと手を握ってってくれた。
最初にずっと俺を抱えてくれてたのは、俺がまた誰かにイジられないよう守るため。
「…っ、」
「ね、優しいでしょ?」
「でも、初対面じゃそんな事分かんねーだろ。お前は初めから俺の目を見てた。」
普通の奴は目も合わせないらしい。
「あー、それか…何か言うの恥ずかしいな…/////」
「?」
コホンッと1つ咳払いをして、洸を見る。
「…」
「?」
訳が分からないって顔だな。
そっと洸の顔に両手を添える。
洸の赤い瞳がよく見えるように。
驚いた顔をした洸にクスリと笑って、意を決して言葉を紡いだ。
「洸のさ、紅い瞳がスゲー綺麗だと思ったんだ。」
「!!」
「初めて見た時から、今も。つい引き込まれて見惚れてしまう。」
「…気味、悪くねーのか?」
カラコンを入れていないのに紅い目。
そのせいで色々あったんだろーな。
でも…
「俺は好き。力強くて、どこか優しい感じ。洸そのものみたいでさ。………洸?」
洸が急に動かなくなった。
大丈夫かと声をかけようとした時、
「うわっ、」
俺の上に洸が倒れこんで来た。
最初のコメントを投稿しよう!