美術準備室

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「え、ちょっと洸?」 体が小刻みに震えている。 もしかして泣いて―… 「んなワケあるか。」 はは、ですよねー… ピシッと否定された。 つーか心の中読むなよ。 プライバシーどうなってんだ、コラ。 しばらくの沈黙。 俺の体を抱き締めている洸の力が強まった。 そっと背中に手を回してみる。 「笑ってたんだよ。…あんな事言う奴、お前が初めてだったから。」 「うっ////」 自分の言ったセリフを思い出し、無性に恥ずかしくなった。 ダメだ、羞恥で燃え腐る← 「はは、何。今さら照れてんの?」 「う、うるさい!耳元でしゃべんな。」 あっ、しまった! 焦ってつい弱点を―っ!! 「へぇ?耳、弱いんだ。」 ギャーッ、やっぱこうなるよね! 見なくても声で分かる… 絶対今ニヤって笑った。 何を企んでるのかと思ってたら―… ぞわっ 「ひゃあっ///」 フッと耳に息を吹きかけられた。
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