美術準備室

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駆け寄って弘斗の前で足を止めた。 「なに?弘斗。」 「洸に何もされませんでした?彼は変態ですから気を付けて下さいね?」 あ、なんだ心配してくれたのか。 疑ってゴメンナサイ。 「大丈夫!それならさっき、本人に教えてもらった。」 「そうですか。本人に…ねぇ?」 だんだんと声のトーンが低くなり、ゆっくり振り向いて洸に笑顔を向ける。 弘斗と目が合った瞬間、ビクッと洸の肩が跳ねる。 「な、何だよ?」 「別に何も言ってないじゃないですか。」 「目がもの言ってんだよ!怖いからやめろっ。」 うん、真の裏ボスは弘斗だ。 そう確信した瞬間であった―…
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