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洸や弘斗に俺の部屋、『美術準備室』をもらって3日目の放課後。
俺は制服にエプロン姿という妙な格好で校内を走り回っていた。
ガラッ
「失礼しまーす。竹中先生いますか?」
「おお、姫川。どうした?」
久々登場。
俺の担任、竹中信夫(タケナカ ノブオ)先生 54歳。
優しい物腰にゆっくりな話し方。
恰幅のいい愛らしい先生でいらっしゃる。
俺の周りはドSや腹黒や騒がしい奴ばっかりだから、先生といると和むんだよ、これが。
で、なんだかんだ仲良くなった。
「ゴミ袋大量にちょうだい!」
「まだ部室の掃除終わらんのか?」
「うん。何か予想以上にスゲー事になってってさ…掃除するだけで命がけなんだよ。」
そう。
部屋をもらった次の日、俺は準備室の戸を開けた。
するとそこはまさに―…何だろう?
あんなに散らかった部屋を見た事が無い。
埃まみれで、クモの巣だらけ!
本や机や椅子がいくつも積み重なっていて、触れれば今にも倒れて来そうで毎回恐ろしい。
足の踏み場もないとはまさに、あの部屋の事を言うのだと俺は思った。
「それは大変だな。怪我しないよう気を付けろよ?」
「うん!ありがとう。」
竹ちゃんの優しさが身にしみる今日この頃です…
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