エプロン少年と変態さん

6/11
2653人が本棚に入れています
本棚に追加
/411ページ
何なんだよ、どいつもこいつも! 笑いすぎるとな… 腹痛いし! 息切れるし! 涙出るし! 頭に血が上るし! 最悪なんだからなっ。 それをお前らは―… 「全員どけ!俺は部屋の掃除する!」 ヅカヅカ バタンッ 美術室に取り残され、唯人が消えて行った扉を見つめる5人。 「あちゃー、姫ちゃんご立腹~。」 「遊びすぎちゃいましたかね?」 「バカ新。」 ゴッ 「痛っ!?グーは痛いぞ湊!」 「うーん…どうすっかなぁ。」 少しやり過ぎたかと反省。 しかし―… 「でもさ、唯人ってついイジっちゃうんだよねー。」 湊に殴られた後頭部を擦りながら、新が笑う。 「それは同感です。」 「いや、弘斗の場合は唯人だけじゃねーだろ…」 「もちろん、あなたをからかうのも楽しいですよ、洸。」 「げっ、」 「それにしても…さっきの姫ちゃんは一段とヤバかったねー。」 千紘の言葉に全員が先ほどの唯人を思い浮かべた。 「「「「//////////」」」」」 「だーっ!あのうるうるな目での上目づかいは反則だぁっ!」 「発狂すんじゃねーよ新。」 「あぁ?そう言う洸は何も思わなかったのか!?」 「んー、上気した顔とあの息遣いはヤバかった。」 「洸、変態…」 「エプロン姿っていうのも悪くないですねー。」 「あはっ、弘斗ってばマニアックなのに目覚めちゃったねぇ。」 結論:みんな変態です。    唯人の無自覚な言動は    もはや凶器である。             以上
/411ページ

最初のコメントを投稿しよう!