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バッターンッ
「全部丸聞こえだ変態共ーッ!!!」
(((((ビクーッ)))))
もの凄い形相で現れた唯人に、全員の肩が跳ねる。
「人が苦しんでたってのに、テメーらは…」
「うわぁ、姫ちゃんゴメン!でも可愛すぎる姫ちゃんだって悪いんだよぅ。」
「うっさい。黙れ。」
ビクーッ
「ひ、姫ちゃんが怖い…」
「やべー…唯人マジ切れじゃん。」
「お前がくすぐるからだろ!?」
「やめなさい、みっともない。」
「唯人ゴメン…」
小さく縮こまる5人。
だがそんな事知るか。
「テメーら全員同罪だ。」
「「「「「はい。」」」」」
俺だけの問題だから、コイツらの手は借りないつもりだったが―…
気が変わった。
「全員準備室の片づけ手伝いやがれっ!」
「「「「「えーっ!!?」」」」」
ピキッ
「何か文句あんの?」
「「「「「…喜んで手伝います」」」」」
「んっ!よろしくなっ♪」
ニコッといつもの笑顔を見せ、上機嫌で部屋に戻って行った。
またも取り残された5人。
「姫ちゃんが…怖かった…」
余程ショックだったのか、未だに縮こまっている千紘。
「さて…では罪滅ぼしにお片づけと行きましょうか?」
「はぁ…何で俺が。」
「嫌なら別に来んでええぞ?洸。」
「ああ゛?」
「その代り、洸が寝てる間に俺が唯人にくっついてても文句言うなや?」ニヤ
「新。」
「―っと。さんきゅ、湊。」
「ん…」
「はぁ、分かったよ。」
気だるそうに準備室に向かう洸。
それに弘斗と千紘も続いて準備室に入って行った。
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