2章 家族

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2章 家族

【魔武器】及び【使い魔】について 魔武器とは、魔国でのみ産出される、『黒魔石』と呼ばれる物質に魔力を込めることにより、その波長の影響を受け、その波長と同調するように変形したものの総称である。 今まで、魔武器を使用したものは歴史上にも名を連ねているが、そのほとんどが魔国との関わりを持つものだったため、現在魔国以外では黒魔石は産出されないと判断されている。 魔力の波長と同調しているため、自身の魔力内に溶け込み、使用者の魔力に応じて顕現する珍しい性質を持ち、大抵の魔武器が何かしらの能力を持っている。 また、使い魔召喚とは、古来より受け継がれてきた召喚法で、20年前の勇者召喚の際にも参考にされたという。 その方法は釣りと似ていて、契約者の血をその魔方陣に垂らすことにより使い魔たちへのパスを繋ぎ、魔力を餌として流す事によって、その魔力の質を好む使い魔が現れる、というわけである。 よって、複数の使い魔が現れることがあるが、上記に従い、その魔力を好むものが2体以上いた場合は何も問題はない。 問題は複数人による同時召喚である。 これはつまり、複数の餌がばらまかれている状態であり、使い魔達はどれが自分の好む魔力なのかわからず、手当たり次第に魔力に触れていく。 運よく自分の好んだ魔力に当たればいいが、外れた場合拒絶反応が起こり、死んでしまう。    『全知の書』4章より抜粋
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