俺、人間になっちゃいました。

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「………ん……」 「おお!目を覚ましたぞ!」 「まあ!死んでなくてよかったわあ」 何やら辺りが騒がしい。 あれ?何か身体の使い方が上手く出来ない 目は開く事が出来るが、呼吸や手、足の使い方がおどけている 俺はガバッと身体を起こし、自分の身体を見てみる 「な、なんじゃこりゃあ!!」 肌色の手、足、腕…そして目の前にある鏡に写る見慣れない俺の姿…この姿ってまさか…!? 「あんちゃん、近くの森で気を失ってたんだぜ」 「…此処は?」 「此処は弱い者から強い者、様々な人間が集まる場所”紅の龍”ってところだよ」 「人間!?」 恐る恐る、いや、何となくだが気付いていた。 魔王であるこの俺が、よりにもよって最弱な人間だと…? まさか…夢だろ…。 頬を引っ張るが痛みを感じる …夢じゃないのかよ。
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