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「大丈夫だ。望まない限り妹は巻き込まない。きっとそれまでには事も終わっているだろうしな。」
「………そうか。」
「あぁ。」
さて……。
「オッサンよ。残念ながらあんたの命はこれまでだ。」
「何だと!?ふざけるな!!こちらは話すことを話したじゃないか!!」
「あんたにはもう利用価値がなくなったんでな。」
「話したら助けてくれるんじゃなかったのか!!」
「あいにくそんなことは一言も言っていない。それに………」
「俺たちは、『悪』だぜ?」
死体は残さない。
この世には死体から情報を聞き出せる魔術もあるしな。
「まぁ残念だが、『消えな』。」
術式発動。
対象を指定し、存在を『消滅』させる魔術。
強力すぎて、自身の存在も消滅させてしまう可能性もあるような魔術だ。
うまく扱えるのは俺だけだから、いつも俺が『掃除』をしている。
「『消失の白』」
「何だ!?何をした!?」
「自分の足を見てみな。」
「は?足?」
そう言ってオッサンは自分の足を見た。
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