一章

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 だが、神も対策を考えていなかったわけではない。  それが、『消滅』という魔法だ。  汚れた魂を消滅で消す。  そして上位の神が新たな魂を創る。  これが『魂の循環』の真相だ。  俺も使い魔に聞いただけだから詳しくは知らないけどな。 「最期に誰も知らないようなことを知れてよかったな。んじゃ死ね。『再生』。」  残りわずかとなったオッサンの体。  この男の死はすぐそこだ。 「もう叫び声もあげれないだろうな。まぁ罪悪感もないけどな。これがクズの死に方だ。」 もうほとんど消えたオッサンに背を向け、俺たちは部屋を出た。 ――――― 「それでは!!死神さんと妹ちゃんの歓迎パーティーを始めまーす!!」 「「「イエーーーーーー!!」」」 「数名テンションがおかしいのだが。」 「慣れろ。いつもこれだ。」  あの後、最後の一人を待ち、事情を説明した。  その時の一言は、『またリーダーか……。』とのことだ。
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