case1 職業斡旋

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間抜けな音色のチャイムが事務所内に鳴り響いた 事務所の玄関前に張ってあるセンサーが作動したサインだ そしてすぐに玄関の扉が素早く二回叩かれた 「し、死神ハン!助けてーな!」 「事情は知らないがあんたの素性が分からなければ対応の仕様がない。」 「自分は元紫村組の曽根言うもんです!」 とりあえず玄関の鍵を開けてやると中年の男が事務所に雪崩込んできた リーゼントにサングラス、紫のワイシャツというおよそ今時らしくないヤクザよろしくな格好のその男は、過呼吸寸前の状態で、命からがら逃げてきたように見えた 「話を聞きますのでとりあえず中に入ってください」
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