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――つい数時間前に曽根が座っていたところに、今は飯田が座っている
小鹿の様に震えているのは曽根と同じだが、曽根とは違い怒りに奮えている様にも見えた。あるいは武者震いか
その後ろには部下数名が床にへたり込んでいるが、人数分は面倒なので代表して飯田に曽根と同じ様にコーヒーを出す
「一千万のコーヒーです。後払いで構わないですが分割及び電子マネーはなしです。一括キャシュ、今の赤羽組の下っ端に払えますか?」
「事情は分かってるって呈が癪だが背に腹は代えられないしな。飲んでやるよ」
頼んでる立場で上から目線の飯田は、カップのコーヒーを一気に飲み干した
「では、依頼は『曽根からお宅らを守り、指一本触れさせない』でいいですか?」
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