無題

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白銀の真珠 貴方はいつもいつも光輝いている。 その光は凄く煩わしくて鬱陶しくて思わず目を背けたくなるように真っ直ぐで、強い、光なんだ。 貴方の想いは強すぎる。 迷いも戸惑いも全て真っ直ぐで強いその光で斬り裂く。 だけど貴方のその真っ直ぐで強い想いが時に貴方自身を潰してしまう。 自らを悟り見苦しいことは絶対にせず、ただひたすら自分が憧れたあの人の為に生き続ける。 あの人の為なら貴方は命すらもかける。 貴方は頑張りすぎてるのに気づくべきなんだ。 誰かの為に生きて命を落とすのではなく自分の為に命を削って欲しい。 貴方のその光は、想いは余りにも強すぎる。 貴方は弱くなっていい。 そんなに光輝かなくていい。 誰かに弱さを見せていい。 1人で何もかも背負わなくていい。 泣きたい時は泣いたっていい。 もう我慢しなくていい、誰かに甘えていい。 貴方が今まで抱えてきたその辛さを私にも抱えさせて。 白銀に輝く貴方はまるで真珠のように、飾らない美しい光を放つから、いやがうえでも貴方のその美しい光を見る度に辛くなる。 その光はまるで、貴方の強さと内に潜んでいる貴方の哀しみを映しているようで。 貴方を私が護ってみせるから。 これ以上、その美しく輝く白銀が汚れないように。 貴方の哀しみも辛さも私が消してみせるから。 だから、もう泣いていいよ。 弱くなっていいよ。 甘えていいよ。 私は2番目だっていい、それで貴方が少しでも弱さを見せてくれたなら。 貴方の生涯が終わるその時まで、私は貴方の側に居続けるから。
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