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大好きな悪魔
あたしは君に恋してる。
それは君だって分かってるはずよ。
だって、あたしは君におはようってばいばいって言うことすら出来ない。
話すことだって、緊張して緊張して少しでも会話を続けるように必死なのに。
他の人なら絶対にこんなことにはならないのに。
あたしがあたしじゃないみたいになる。
真っ赤でドロドロとした醜いジェラシーを抱えて、そんな自分に嫌気が差して1人で悶えるんだから。
そんな、あたしをよそ目に君は友達と話して笑ってる。
あたしの瞳に映る君はあまりにも美しい君は女のあたしより美しくて、何もかも敵わない。
それでも、君と笑う度に話す度にあたしは君に惑わされ君に抱く恋心に溺れていくの。
ずるい、ずるい、ずるい。
あたしだけ恋に溺れていくだなんて。
君の姿が窓から見える度、
授業をうけてる君を見る度、気付かされる。
好きだなって。
だって、君のその姿を見てあたしは1人でにやにや笑ってるんだから。
冷たいあたしの大好きな悪魔。
優しいあたしの大好きな悪魔。
君のことなら涙だって流せる。
あたしの涙はそこらの溢れ出てる涙なんかに比べものにならないんだから。
君を想って泣いた分のあたしの愛を受け取ってよ。
受け取った愛であたしに振り向いてよ。
君があたしに振り向く気がないのなら、
絶対に、絶対に、
あたしの愛で振り向かせて見せるから。
待っててね、あたしの大好きな悪魔。
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