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相変わらず絵文字や顔文字が踊る文面は可愛らしく、美月のイメージとぴたりと合う様なメールである。
メールの内容は、明日仕事の面接が入った事がメインだったが、昨夜の自分をそれと無く気遣う文章も書かれていた。
「美月ちゃんは優しいな。
大事な面接の前なのに、私を気遣ってくれるなんて」
胸に込み上げる物を抑えつつ、麻理亜は返信メールの作成を始めた。
まだ絵文字や顔文字の使い方が解らず、出来る限り殺風景な文章にならない様に気を配りつつ、携帯を操作する麻理亜の顔は笑みが浮かんでいる。
《こんにちは美月ちゃん。
面接上手く行くといいね!
私も今仕事を探してるとこだけど、美月ちゃんに負けない様に頑張るッ!
そして。美月ちゃんの仕事が決まりそうだったら、お祝いさせてね☆
応援しています☆》
「よし。作成完了」
メールの返信を終えた麻理亜は携帯を閉じて、美月の面接が上手くいくように祈りつつ、再びパソコンに向かい仕事探しを再開した。
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