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え、え?正解だったの? 嬉しそうに微笑んだまま、少しずつ近づいてくる、部長…。 を、ぐいっと押し退けて。 「おかわり!」 あたしはまた一気に、シャンパンを飲みほしたんだ。 「…了解」 だってもう無理無理! この雰囲気無理! どうしてこんなに甘くなってるのよ? そもそも好かれる理由が全くないし。 鬼部長がひとりの女(あたしのわけがない)に夢中になるなんておかしいし。 完全にあたしに向けられているだろう好意に、あたしは気づかないふりがしたくて、ひたすらこれは夢だと思い込もうとしていた。 だって、こんなの、怖いもん! あと5センチでキスしてたとか、信じないからね!
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