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──なんだろう。 ふわふわとした感覚なか、不安定なのに、なぜか安心感。 何かあたたかいものに包まれているような感覚。 あー、落ち着く…。 「…ん…」 あれ、あたし、目覚ましかけなかったっけ? なぜか気だるい身体と重たい頭のせいで、あたしは目を閉じたまま枕元をごそごそと探る。 昨日の記憶がぼんやりとしてるけど、ちゃんとベッドまで行ったんだな。 …なんだか、久し振りによく寝たような気がする。 この気だるさは、寝過ぎのせい? 時間が知りたくてスマホを探したんだけど、枕の下にもどこにもなくて、あたしはようやく身体を起こした。 「──どこ。…えっ!?ここどこ!」 え、え、なんで!? 見慣れない部屋、見慣れないベッド。 そして、見たことないバスローブを纏ったあたし。 ブラジャーつけてないし!なんで!! やだ、嘘でしょー!? …あ、下は履いてる。 昨日のことを思い出したいのに、焦る気持ちが邪魔をして、少しも思い出せない。 あたしは恥ずかしさからシーツを被って丸くなっていた。 「やっと起きたか?」 ガバッとシーツから飛び出すと、部屋の入り口に坂崎部長の姿。 「もう10時半だ」 何故!?
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