世に言う…蒼い霹靂

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「ミクちゃん、もうバナナ買った?」 「俺はミクじゃねえっつってんだろ!ミライだ!未来!てめえ3年間このネタで遊んでやろなんて思ってねえだろうな」 俺は三年柿組、太巻未来。 入学と同時にコイツ…小暮晴彦に『ウズマキ…ミクちゃん?』なんて言われて以降… 俺のクラスでの愛称は『ミク』なんて可愛らしいものになっちまった。 「べつに今さら気にしなくたって。みんなミクって呼んでんだろ?特に華がねえ学校なんだから…みんな耳から華を得たいんだよ」 しおらしい顔をしてくれるが… 「そのキッカケがてめえの一言だったがな」 「そうだっけ?あははは…」 「いいか!せめて『ちゃん』は付けるな!」
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