世に言う…蒼い霹靂

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俺と小暮は無人販売の前でバナナとキュウリを眺めていた。 「さすがに3年目で…慣れたっちゃ慣れたけど」 「コレで練習しろってのも…なあ」 毎年我が校恒例の運動會で行われる競技『棒起こし』の練習の為、学校や寮にこうして設置されている。 「アレじゃねえの?ガス抜きの為じゃね?」 「ガス抜き?」 「だってさ…ただでさえ女っ気のねえ男子校だろ?しかも全寮制…そのうえウチってガッチガチに厳しいじゃねえか。だから…」 「だから…何だよ?」 小暮はじきにもったいつけんだよな… なかなかハッキリ言わねえし。
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