世に言う…蒼い霹靂

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俺達の寮は4人相部屋で、窓に向かってベッドや机なんかのプライベートスペースが部屋の奥半分、残りの手前半分は共同スペースになっている。 プライベートスペースったって、ネットカフェよりちゃっちい仕切りと今にも外れそうな扉だ。 窓に向かって右から、俺→小暮→濱田→城島って並び。 「ミクが柿組の特攻隊長?ぶあっははは…無理だろ?女に免疫もねえ、汚れを知らない生まれたままのカラダなのによ」 「免疫なくて悪かったな!仕方ねえだろうが…多数決で俺と小暮以外が手を挙げやがったんだから」 「ああ~…だから小暮がふてくされてんのか。な~るほどねえ」 濱田がニヤリと笑う。 「そうだよなあ…万が一にでもアノ校長が当てたら…ミクが行かなきゃなんねえんだからなあ」 「うるせえ!いざとなりゃ生け贄を櫓に投げ上げてやる」 「また言ってる…」 「「ぶわっははは……」」
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