世に言う…蒼い霹靂

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小暮は他の二人を気にしているのか小さな声で言うと、バヒュンと扉を開け俺のベッドに座った。 深夜0時以降の他人との交流は、理由がない限り基本的に寮の規則違反だからな。 バレたら窓もない独房に校長が決めた日数だけ入れられてしまう。 噂ではその間、言葉に出来ない目に遭うらしい… まあ、実際はほとんどバレてないだけで、みんなこっそりコレくらいはしてんだけどな。 廊下のカメラは校長が本物とダミーをランダムに設置してやがるから、迂闊に部屋からは出られない…だけど裏を返せば、部屋にさえいれば大丈夫だしな。 それに、同室の者同士だったら、暗黙の了解で見て見ぬふりをしているもんだ。 「おまえさ…やっぱり向いてねえんじゃねえの?」 「……俺も…そう思う」 バナナでコレだからなあ…
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