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「ならさ、適当にやってろよ。俺が他のヤツを投げてやっから…」
「ん~…それも嫌かも。なんかさ、みんなに選ばれたからには…やり遂げたい気持ちも多少あんだよ」
俺がそう言うと『そういやあ体育会系だったな』って苦笑いする。
「それに、“選ばれる”ってこともさ…俺自身が久しぶりなんだよ。だからちょっと無駄に足掻きたい」
「……ホント…バカだ」
「自分でも冷静な俺から見ると、バカな俺だよなあって呆れてる」
俺も笑うと、小暮は俺の頭に手を置いた。
「だけど、俺はミクが誰かにあんなことしないといけねえのが嫌だから、おまえより先に他のヤツを櫓に投げる」
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