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『いやぁ~のう、何て言うのかのう・・・』
神が言いごもるので俺は
「はっきりしろ~!」
そうすると、
『早い話、おぬしと連れの女が死ぬかもしれなかったのは、わしのせいじゃ』
「は?なんつった?神様よぅ!」
『いや、だからワシのせいでお前らは死ぬ運命だったってことじゃ。結果的に女は助かったがの』
「すまん・・・話が見えん」
『詳しく言うとな、この前神たちで集まって麻雀やっておったのじゃ。』
「ほうほう、それで?」
『それでじゃの、負けてしまっての。イライラして人の運命変えてやろうかなぁ~何て思ったのじゃよ』
「ほう、お前は自分の気分で人の運命をいじるのか」
『気づいた時には遅かったのじゃ!悪いと思っとるからおぬしをここに呼んだのじゃ!』
「ふ~ん。それで、俺は死んで香織は死にかけたのか。」
『お、おぬし・・・顔が物凄いことになっておるぞ・・・』
「誰のせいだごらぁぁぁぁぁ」
切れた俺は、神に向かって
「マダ○テ」
『いきなりそれか!』
「なんで死なねぇんだよ」
『おぬし、神を殺そうとしたのか・・・こんなことで神が死ぬか!』
などと神がほざいているので、
「ドルマ○ン、ジゴスパ○ク、メラガイ○ー!!!」
未だ未だ撃ちたかったが、煙が立ち込めてきたので一旦やめた。
そうするとボロボロになった神が出てきた
『容赦ないのぅ・・・死ぬかと思ったわい・・・』
「おいおい、この程度で俺の事を殺した事がチャラになると思うなよ。」
『悪かった!こればっかりは済まぬ。おぬしの女、香織だったか?その女の安全はワシが保証する。それで一旦許してくれんかのぅ?』
俺にとってこの提案は、悪くはなかったので、
「しょうがない。一旦休戦してやる。でも許したわけじゃない」
『そうか、ありがたい。急じゃがそろそろ、転生しようかの?』
「転生後はどうなるんだ?」
『それはワシにも分からぬ。ただ、サポートはするつもりじゃ。』
「分かった。神のおっさん。転生前に香織を見ておきたい。いいか?」
『それ位ならお安い御用じゃ。ほれっ!』
神が声をあげると、鏡みたいなものが現れ、徐々に鮮明になっていく。すると
「香織・・・・最後に見れて良かった。」
『良いかの?』
俺は、
「ああ、問題ない!」
『それでは転生させるぞい!』
そう言ったあと神が何やらブツブツと言葉を発したと思ったら、俺は光に包まれ意識が薄れていった。
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