6、魔法師総会

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「これは、これは、頭を上げてください。凌様、紗季様。私は氷帝様の弟子であり部下であるのです。つまり、氷帝様の妹である凌様と紗季様より下にあるものです」 「、、、しかし、魔法使いにおける階級では私より上にあります。双位様にそのような態度をとらせては、私が叱られます」 お父様の顔が頭に浮かぶ、、、この世で一番嫌いな顔が 「これは困りました。氷帝様、どのようにすればよいでしょうか?」 フィニアン様は、お兄さんの方に問う 「歳的には、紗季と同じなわけだし、紗季とは同等な関係。それで、凌とは、そうだな、学校の先輩と後輩みたいな関係でいいんじゃないか?」 「おー、なるほど。では、そうさせていただきます。紗季さん、五月雨先輩、これからよろしくお願いします。私のことは、フィニとお呼びください」 なんと無茶を言うのでしょうか 双位様相手にそのような対応ができるとは思えません それより、紗季と同じ年齢だったのですか? もう少し年下だと思ってました 「そのような事は畏れ多いです」 「私も、難しいです」 「そのように考えないでください。私も同年代の友人が少ないので、、、、そうですね。言い方を変えましょう。五月雨先輩、紗季さん、、、、、私と友達になってくれませんか?」 フィニアン様は笑顔と右手を前にだす これほどとりにくい握手がこれまでにあっただろうか 私は紗季と目を合わさる そして、お兄さんとフィニアン様の顔を交互に見る どちらも笑顔で、私たちをみてくれている
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