1、魔法使いの素質

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「不満か?」 「いえ、とても、嬉しいです」 「それは良かった。これから"時実纓二"と名乗るんだぞ。これからよろしく、纓二」 「はい!」 魔力が無く、魔法を使うことができず、五月雨家に捨てられた纓二は、日本から遠く離れた地で新しい家族と名前を手に入れた。 その場所は、世界的に毛嫌いされるブレーカーたちの町の一つであった。 年間を通して気温が低く、冬は極寒となるフィンランドのホルン。 この街は纓二の新しい故郷となった。 この日纓二は一つの誓いをたてた。 たとえ魔力が無く魔法が使えなくても、相手が魔法を使っていたとしても、屈することなく戦い勝利できる、最強のブレーカーになることを。 ――――――――――
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