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「簡単に言えばそういうことです」
「纓二さんは、やっぱりSですね」
「ご存知の通りかと」
「、、、、わかりました。それで構いません」
「よろしくお願いします、、、、」
そこまで言って、纓二は表情を変える。
「、、、、、正直に言いますと」
「何でしょう?」
纓二は頭に手をやる。
「祭りの最終日にシャルロットに会えなかったので少し寂しい思いをしていました。国王陛下の配慮によって、側近騎士の地位になれましたが、こうしてシャルロットにまた会えて嬉しく思います」
それは、纓二の本心であった。
シャルロットは一瞬だが顔を赤くし、笑顔を作る。
「私も纓二さんにまた会えて嬉しいです。昨日は開けなかったお茶会にまた、改めて招待いたします」
「ええ、その時は是非」
「纓二さん。改めてよろしくお願いします」
「こちらこそ!」
その場の会話はそれで終了した。
晴れてシャルロットの側近騎士となった纓二であるが、これが思っている以上の展開になるとはまだ知らないことである。
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