15、魔法師総会は速やかに

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シャルロットは、遠く離れた空と向かっている目的地で大きな爆発が起こったことに衝撃を受けた。 耳を塞ぎたくなるような音。遠くでもわかるやけどしそうな熱さ。異常だ。 「今のは!?」 爆発の一つが纓二がいるであろう場所であったことから、シャルロットは動揺する。 「敵による攻撃魔法です。時実様は無事です」 「そうですか」 この結界の中を転移魔法で移動することはできない。シャルロットとレイは風を纏って移動しながら戦いの状況を確認していた。 少し前からレイの索敵魔法の中に纓二を捉えている。 「しかし、これは思っていた以上にまずい状況になっているかもしれません」 「どういうことですか? 」 「この近辺全体に聖結界が張られています。これは、神かそれに近い存在が張ることができる魔の力を抑え込むことができる魔法です。 加え、この地域では、この年の4月の事を破邪の月と呼びます。それは、魔の力、魔物や悪魔の活動を弱める不明(わけわからず)の力が働く月であるからです。そして、今日はひと月の間で月が唯一現れない新月です。“吸血鬼”にとっては最も力が発揮できなくなる日。わかりますか? 」 「それはつまり、纓二さんにとって最も悪い日ということですか!? 」 「はい、そして今は快晴であり太陽の光が陰ることなく降り注いでいます」 「そんな、、、、」 シャルロットの中に最悪のシナリオが描かれた。 ――――――――――
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