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実はこの時、子猫ちゃんを見て、わたしは戸惑ったのだ。
なぜかと言うと、全ての子猫ちゃんは『可愛い顔』だと、勝手に思い込んでいたからだ。
…本当に勝手な思い込みだ。可愛くても可愛くなくても、命ある事に変わりはないのに。
―反省―
店員さんが、「抱っこしてみますか?」と言ってくれ、恐る恐る抱っこをしてみると…。
ジタバタジタバタ!
え?えええ!?暴れ出した!
仕舞いには、肩乗り猫状態に。
店員さんに、肩に乗っかった子猫ちゃんを下ろしてもらった。
「この子、抱っこが嫌いなんです。」と、店員さん。
え?えええ!?
…抱っこが嫌いな猫が存在するなんて、初めて知った瞬間で、かなりショックを受けたのを記憶しています。
「そんな猫、いるんですか!?」と、わたし。
「いますよー。抱っこ嫌いの猫ちゃん、多いですよ。ウチも猫を飼ってるんですが、抱っこ、嫌いですよ。」と、にこにこしながら店員さんは答えた。
そんなぁ…、にゃんこちゃんとイチャイチャしたかったのに…。運命を感じたけど、違うのだろうか。
じーっと、子猫ちゃんを見ているわたしに店員さんはこう言った。
「これから、この子を見にいらっしゃる方がいるんです。その方達が決めてくれるといいんですが…。」
え!?誰かのところに行っちゃうの…?
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