プロローグ

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「なんだよ…こいつは。」 汗を滴らせながら白銀の鎧に身を包むこの男。 フェルマー・ホーキンス 全くと言っていいほど手入れされてないボサボサの髪と、 伸ばしっぱなしの髭が特徴の 中年傭兵。 「おっさん。汗だくだけど大丈夫か?」 「…。」 「おいおいおっさん! そんなことだとあいつみてーに一瞬で食われちまうぜ?」 と軽々しい雰囲気ヘラヘラ笑っているこいつはメーアン。 態度とは裏腹に、剣術は傭兵団の中でも突発的才能を持った知略家として有名な男だ。 「まぁ…言ってはみたものの、 コイツを2人で相手にするのはちょっとばかり手厳しいよな~。 どうする? 逃げる?」
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