「わりぃ…遅くなった。」

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木葉……もういい。 俺の思いは声になることはなく、木葉は俺を守り続けている。 白天は実体化が次第に解け始め、足元が透け始めている。 もうだめだ。 俺の視界はブラックアウトする。 「実体化が解ける。っく……木葉!できるだけ早く戻る!ジェーダをたの……」 ――――――イィィイイイイン 「ズガァァァァアアアアアアアア」 ソルが反応出来ない速度でキセルが落下してくる。 同時に白天は実体化が完全に解け、刀の中に戻った。 「手こずっておるようじゃのぉ。」 上空にはゼタが腕を組んでこちらを見下ろしていた。 ゼタの醸し出す異常な強い雰囲気に翻弄されているようで、ソルは動かない。 ゼタは地面に降り立つと、ジェーダの隣に膝をつく。 「うぬにはこんなところで負けてもらっては困るんじゃがのぉ。……ふむ、まだオーラは出せとらんようじゃが……」 ゼタはジェーダの傷口に手をあててジェーダの様子を見ている。 木葉は何が起きているのか理解出来ていないようでおどおどとしている。 「まだ早いかのぉ……」 「……??っ、何をするんですか?」 ゼタはおもむろにジェーダの蒼天崩を持ち上げると、眺め始めた。 「うむ、伝承が本当ならばこの剣がのぉ……。」 なんだ……? 白天が側にいない。 なんだ? 「キャァアアア」 木葉?何が起きているんだ……? ―――――ザシュッっ 「なんで……なんでジェーダを?」 ゼタは蒼天崩で、ジェーダの心臓を貫いた。
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