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ズガァっっつ!!!
放たれた拳の残骸を吹き飛ばしたドラゴンの体は、鱗がいくつか剥がれ爛れてはいるものの全くダメージを感じさせていなかった。
「あらら~。…作戦失敗、ほんと 楽しませてくれるねぇ」
「楽しんでる余裕はないようだぞ。」
フェルマーが見つめる方向に目をやると
ドラゴンは翼を大きく広げ
鱗と鱗の境を真紅に染め上げ、口元に紅蓮の炎の塊を作り出していた。
「おいおい、ありゃぁ駄目だ(笑)
冗談じゃねーよ!!!」
「逆鱗を削いでしまったようだな…メーアン!魔法障壁を展開しろ!特大のが来るぞっ…耐え切れたら直ぐに走れ!俺が前でブレスを受け止める!」
「でも…おっさん丸焦げになっちま」
「最後まで口の悪い男だ。」
メーアンの言葉を最後まで聞くことをせずにフェルマーは魔法障壁を展開し始めた。
メーアンも渋々後方に下がりながら障壁を展開する。
来る…っ
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