プロローグ

6/6
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/81ページ
ズガァっっつ!!! 放たれた拳の残骸を吹き飛ばしたドラゴンの体は、鱗がいくつか剥がれ爛れてはいるものの全くダメージを感じさせていなかった。 「あらら~。…作戦失敗、ほんと 楽しませてくれるねぇ」 「楽しんでる余裕はないようだぞ。」 フェルマーが見つめる方向に目をやると ドラゴンは翼を大きく広げ 鱗と鱗の境を真紅に染め上げ、口元に紅蓮の炎の塊を作り出していた。 「おいおい、ありゃぁ駄目だ(笑) 冗談じゃねーよ!!!」 「逆鱗を削いでしまったようだな…メーアン!魔法障壁を展開しろ!特大のが来るぞっ…耐え切れたら直ぐに走れ!俺が前でブレスを受け止める!」 「でも…おっさん丸焦げになっちま」 「最後まで口の悪い男だ。」 メーアンの言葉を最後まで聞くことをせずにフェルマーは魔法障壁を展開し始めた。 メーアンも渋々後方に下がりながら障壁を展開する。 来る…っ
/81ページ

最初のコメントを投稿しよう!