むかし4 土葬

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むかし4 土葬

数分後、二人に呼ばれ以前は木が生えていた円形の花壇に向かった。 「ここ、鬼ごっこする子たちとか踏んでいっちゃうんじゃない?」 と聞いてみたが 彼女たちいわく掘れる土があるのはここしか無かったらしい。 既にそこそこ深い穴の近くに奈々がしゃがみ、私は卵を渡した。 奈々と美歌がひととおり埋めると、 今度は花を供えようという話になった。 三人で分かれて花を探して、公園内を歩き回る。 が、なかなか見つからない。 もう諦めかけていた時、薄い色をした3センチほどの 朝顔のようなものがたくさん咲いている場所を発見した。 この際花なら何でもいいと思っていた私たちは、 すぐにそれらを摘み先程の墓へ持っていった むかし5 来世では その後枝を立て朝顔を供えた小さなお墓の前で 私たちは手を合わせた 次の人生ではもっと幸せに生きてくれますようにと そういえばあの花は何なのか。 「昼に咲いてるんだから昼顔だよ」 と誰かに言われたがそれでいいんだろうか それからも、私たちは大抵この公園で遊んだ。 いつの間にか花は消えていたが、 確かもう一度摘んで供える事はしなかったと思う
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