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「お兄ちゃん起きて~! 起きないとぉ……」
可愛らしい声で寝ている俺に何かが話しかけてくる。
声だけ聞くと『おや、これは何て言うエロゲ?』と思う人がいるかもしれないが、別に妹フラグは一切立たないから安心しろ。
何故なら俺にこんな可愛い性格の妹など居ないからだ。
「んだよ……、もう少しだけ……」
眼を瞑ったまま手を伸ばして、そこにある目覚まし時計のボタンを押す。
「ふぅ、お休み……」
再び眠りに入ろうとした。したんだが、ふと気づく。
俺の部屋に妹ボイスの目覚まし時計なんてあったのだろうか、と。
いや、無い。
なら一体これは……?
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