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眼鏡がギャクのようにズレ、鼻からは鼻血。それにも関わらず何事もなかったようなクールな表情。
「…………」
「何も言わないでくれ……」
『ストップ』と書かれた手を再び向けられる。
「はぁ。で、何の用ですか?」
俺は男の後ろ、学校への通学路を苛つきながら見つめた。
そんな事に気付いたかどうかは分からないが、男は懐に手を入れて何かを取り出した。
ま、まさか……、拳銃か!
と思ったが、出てきたのは一枚の小さな紙切れ、名刺だった。
それを受け取り、見た瞬間眼を見開く。
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