盗みは自立の為に

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悪魔に問いかけます。 私「貴方はたいき君の味方ですか、それとも邪魔をしていますか?」 「味方をしている時もある。」 私「たいき君がお金に手を出してしまうのは貴方が原因ですか?」 「はい。」 私「貴方とたいき君の関係は?何時から縁があるのですか?」 「ずっと前、前世からの縁です。」 私「たいき君に恨みを持っているのですか?」 「持っていません。」 私「ならどうしてそんなことをさせるのですか?」 「護るため。」 私「護るため?盗みをさせることがどうしてたいき君を護ることになるのでしょうか? 「弱いから護る。強くするために。」 それと盗みとどんな関係があるのでしょう? 「父親の元から引き離すため。いずれ父親に追い出されるように盗みをさせている。」 私「父親から離れないとたいき君はどうなりますか?」 「堕落します。」 成る程、たいき君を自立させたいようです。 私「貴方からみて、たいき君のお父さんはどんな方ですか?」 「世話をやきすぎる。」 この悪魔さんとたいき君は前世ではよい関係にあったようです。 たいき君に盗みをさせていた存在ということでほたるさんが悪魔のようなイメージを作ったみたいですね。 人生を生きる魂にとって、自立して自分の人生を生きることはとても大切な命題です。 それが妨げられた時、否応なく自立させられるというプログラムもあるのかも知れません。 私「たいき君は家を出されることになりますか?」 「いずれはそうなります。」 私「お母さんはとても心を痛めてます。盗みとか追い出されるとかではなく、進んで自立して行く選択肢はありませんか?」 「父親の方が無理かもしれません。」 私「何かメッセージがありますか?」 「少ししたらいい方向にいくかもしれない。自重しているようだから、盗みは無くなってくるかも。」 私「それだと自立が遠のくのでは?」 「本人の気持ちが変わってきている。少し。」
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