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出てきたのは前の彼です。
彼はまだゆうこさんに未練があるようです。
事情があり、彼女の方から悩みに悩んで別れを告げました。
その寂しい状態で忠彦さんに会ったのだそうです。」
私「貴女と別れた寂しさから忠彦さんに引かれたのでしょうか?誰でも良かったのかな?」
「彼女はそんなに軽い人ではありません。」
私「先程忠彦さんへの執着心を断ち切りましたが、それでよかったでしょうか?」
「…とはおもいますが、彼女の姿を見ていると哀れに思いました。自分に原因があると思うと心苦しく思います。」
彼は家庭持ちでした。彼女からお金も借りています。
どうやらゆうこさんはダメな人に引かれるようです。自分が何とかしてあげないとって。
次に出てきたのは
「あっ」とゆうこさんは驚きの声をあげました。
「亡くなった主人です。」
私「ご主人の影響ですか?」
「彼は私と体型や雰囲気がよく似ています。前の彼と同じように私もお金を借りたりして彼女には助けてもらいました。愛情の足りない忠彦さんの姿をみて、助けてあげなければと思ったのではないでしょうか?」
私「ゆうこさんは忠彦さんを幸せにすると思いますか?」
「以前の状態だと無理だと思います。でも上手くいけばいいなと思います。」
私「彼は彼女を幸せにできますか?」
「彼女の努力も必要です。でもやる価値はあると思います。お互いに教えあうものがあると思います。私は彼女には我慢するようにと語りかけてきました。」
私「彼と出会わせたのは貴方ですか?」
「そうです。彼女自信の本当の姿を気づかせる為に。きつかったとは思いますが。」
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